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アエルマッキ S-211 (Aermacchi S-211) は、元々イタリアのSIAI-マルケッティ社でS.211として開発されたジェット軍用練習機である。約60機が海外の空軍に販売された。1977年にアエルマッキ社が製造権を購入し、現在はアレーニア・アエルマッキ社で改良型M-345が開発されている。 ==設計と開発== SIAI・マルケッティ社は自社のSF-260 ピストンエンジン練習機を使用している既存ユーザーである小国の空軍に採用されることを見込んで、1976年に基本練習機S.211の開発作業をプライベートベンチャーとして始めた。翌年にパリで正式発表され、十分な反響を得たため2機の試作機を製造することになった。最初の試作機は1981年4月10日に初飛行し、1983年にシンガポール空軍が最初に10機を発注した〔Orbis 1985, page 2854〕。 S-211はプラット・アンド・ホイットニー・カナダ JT15D-4C ターボファンエンジンを1基搭載し、引き込み式首車輪降着装置を持った小型のタンデム複座の型翼配置の単葉機である〔。本機は副次的に近接支援任務をこなせるように考慮されており、翼下に4つのハードポイントを設けている〔。 S-211AはS-211を小改良し近代化した派生型で、アメリカ合衆国の統合基本練習機システム(Joint Primary Aircraft Training System、JPTATS)に応募したが7機種がエントリーした結果レイセオン/ピラタス(Raytheon/Pilatus)社の機種が選ばれ、これが後にT-6 テキサン II になった。S-211はグラマン社、1994年以降はノースロップ・グラマン社との共同提案であった。 多くの軍用練習機と同様にS-211は、武器訓練や地上攻撃任務に使用できるように武装できた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アエルマッキ S-211」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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